
Trendixが誕生した背景-「エチオピアの少女たちの現状」
Trendixの創業者であるJoy.Baikは、ボランティア活動でエチオピアを訪問した際、衝撃的な光景を目にしました。
現地の少女たちは古い布や樹木の皮、古いマットレスの破片、拾った鳥の羽など、ありったけのものを生理用品として使っていたのです。
これは大昔の話ではなく、2019年にアディスアベバを訪問した際の話しです。
生理用品を買う余裕もなく上述のようなものでは当然ながら経血の漏れを防ぐことはできず、彼女らは羞恥心で学校をやめてしまうのです。
エチオピアにも夢を持っている子供たちがいます。カルキダンという少女がまさにそうでした。同じ年頃の子供たちは父親が不明な場合がほとんどで、路上で物乞いをしたり、高さ40メートルもあるゴミ山であき缶を拾う際に腕を失う子もいました。
魚の腐ったような独特な悪臭、汚染された空気、異常な暑さ・・・その中で夢を持つことは難しく思えました。しかし彼女には夢がありました。
彼女の夢は「学校の先生になること」でした。
エチオピアではとても野心にあふれた夢です。その夢が生理のために叶えられない世の中は嫌でした。
「この状況をすべての人に知ってもらいたい!」
これがTrendix誕生の瞬間となりました。
吸水ショーツが問題解決のソリューションになる理由-「なぜ吸水ショーツなのか?」
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海岸に面していない内陸国のエチオピアでは、ナプキンやタンポン等の物資を寄付するにも非常にコストがかかります。切実なニーズは増える一方で、外国から入る使い捨ての生理用品を高値で仕入れ配布するには限界もあり、持続的な問題解決には至りません。
次に、繰り返し使える月経カップも検討しましたが、衛生状態が悪いため体内に入れることによる健康リスクがありました。(*月経カップとは、生理中に膣に直接挿入し、経血を溜めて使うカップタイプの生理用品のこと。)
あらゆる調査を重ねた結果、エチオピアで持続的に生理の問題を解決するためには吸水ショーツが最も適しているという結論に達しました。
その理由は以下の3つです。
・繰り返し使えるため使い捨て生理用品と比べ圧倒的に経済的であること。
・ただ履くだけなので少女たちの心理的ハードルや健康リスクが低いこと。
・乾燥した熱帯地域なのでショーツを洗ったらすぐに乾くこと。
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ただ、吸水ショーツの開発は口で言うほど簡単ではありませんでした。
環境と肌に良い素材選び、しっかり水分を吸収する4層の技術、暑い国でも快適に過ごせる通気性、それらを美しくデザインするファッション性、倫理的な工場選び、200種以上に及ぶプロトタイプの試着、試着チームには自分の12歳の娘にも加わってもらいました。
そして3年近い月日を経てようやく生理の日でも普通の日と同じように安心して過ごすことが出来、女性が健康的で美しくなる技術を詰めた吸水ショーツを作ることが出来ました。
更に適切なケアを行えば約4年間(洗濯200回相当)繰り返し使えることが公的機関により証明されたため、生理の問題を持続的に解決する大きな一歩となったのです。
ショーツをどう届け定着させるのか?「プロジェクトの実現可能性」
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先ず、吸水ショーツを「生理の貧困」地域へ届けるには、健康や環境に気を配ることが出来、自分への投資を甘受出来る成熟した国の協力が必要でした。そのためアメリカの女性にも満足頂ける美しいデザインと機能を備えた商品設計になっております。そして吸水ショーツが普及するに連れ、売上の一部を使いエチオピアへ吸水ショーツを届けることにしました。
先進国へ普及するために必要なのが『客観的評価』です。
努力の甲斐ありTrendixのショーツは世界的な有名紙である【ニューヨークタイムズ】の優秀賞を受賞することが出来ました。2021年9月の出来事です。
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更に、韓国ドラマ【産後ケアセンター】に登場したソウル一流のケアセンターに展示・納品の実績が出来、日本でもクラウドファンディングを成功させるなど、今ではアメリカだけでなくアジアでも少しずつ認知度が広がりつつあります。
次に、『届け方と定着方法』ですが、現地に支援スタッフが駐在している「HAPO KOREA」スタッフが協力を担います。(羊の飼育を通じて現地の人々の持続可能な自立を支援し、学校の運営も行っている支援団体。)
吸水ショーツはエチオピアへのフライトの手荷物に詰め込み現地まで運びます。先進国とは異なり宅配では税関職員等による盗難や没収があり得るためです。現地に到着後は一人当たりショーツ2枚を配布し、使い方を教えるトレーニングプログラムを実施します。現地の家庭には洗濯機がないため洗い方を教える必要があるためです。それでこそ4年間繰り返し使うことが可能になります。
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吸水ショーツを洗う「キレイな水」はどこから?
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村の悲願であった綺麗な水を提供するプロジェクトを成功させたのが前述のHapo Korea Charity Associationです。
土を掘り約2キロという距離をパイプでつなぎ、村の方々の協力も得ながら学校や村の中心地に水を届ける一大プロジェクトでした。
綺麗な水が提供されることにより吸水ショーツを洗って繰り返し使える環境が整ったのです。
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あとは「生涯2400日」とも言われる女性のブルータイムが少しでも健康で美しい時間になるよう、吸水ショーツを普及させることが出来れば、少しずつ少女たちに笑顔を届けられることでしょう。
皆さまのご協力、そしてこの活動の拡散をどうぞよろしくお願いいたします。
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『もしご自身が吸水ショーツによって快適で健康になり、少女たちが夢をあきらめない人生を送れるとしたらステキなことだと思いませんか?』
I LOVE♡Trendix!

そして、ついに!
コロナ禍の渡航制限という厳しい時期を乗り越え、ようやく初めてエチオピアの少女たちの手にTrendixの吸水ショーツが届く日が来ました。
まだまだ生理によってつらい思いをしている少女はたくさんいます。Trendixでは自社のミッションに沿い、これからも売れた枚数に応じた寄付を続けて参ります。
最新の活動はインスタグラムや公式LINEにて配信予定です!
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